一般的にゲームを作るとなると、小さいアプリで500万~、中規模で1500万円、大きいのは大きさによるので、一概にこれくらいとは言えないのだけれども、クジラソフトでは最も大きいもので総額3000万円くらいの規模だった。開発では500万円もらえれば人月単価60万円の開発者を約8ヶ月使用可能である。どんな人材がどんな値段で存在するのだろうか。見てみよう。
【一般】
まず【一般】として自社の社員や、他の会社さんから人材を貸し借りする場合の費用。相場は人月単価が60万円程度。スキルにもよるが知り合いの会社から空いている人を借りてくるイメージ。会社同士の付き合いと信用が必要。
■プログラマー
・メインプログラマー(時価)
・一般プログラマー 60万円
※出向ベース労働時間に(事実上)縛りなし
■グラフィッカー
・グラフィッカー2D専門 45~60万円
・グラフィッカー3D専門 50~60万円
・グラフィッカー(2D/3D)45~60万円
■プランナー
・プランナー(データ作成) 30~60万円
・プランナー(仕様書策定) 45~60万円
・プランナー(自由な企画書)0万円~
※その他の人材としてデバッグを行うチェッカーさんがいたり、管理職もなくはない。しかし自社のお金を司る役目や、開発の工程を見守るのによっぽど名の売れた人材かそういう経歴を持った人でない限り外注として採用される例は少ない。「もともとその会社の人で独立した人」など信用関係による。
・プロデューサー 60万円~(あまり聞かない)
・ディレクター 60万円~(あまり聞かない)
・チェッカー(デバッグ会社)(35万円~)
※1人、1日16000円程度
【フリー枠】
次に【フリー枠】として紹介。以前付き合いのあった人や、会社を辞めて一人で仕事をしている人などを雇用する場合。経費がかからないので、各種保険を加味したサラリーマンの総支給+αといったところでざっくり言うと30万円程度が相場。
・フリープログラマー (35~45万円)
・フリーグラフィッカー2D (25~45万円)
・フリープランナー (25~45万円)
・チェッカー(アルバイト) (15万円~)
【インターン枠】
その他【インターン枠】専門学校と付き合いがあれば就職間近になった学生の職場体験として1ヶ月程度の労働力を「無料」で借り受けることができる。ただし、技量も経験もそれなりに「ない」ので「きちんと教えてあげられない」のであれば、お互いに辛いことになる。予算がカツカツの現場では貴重な労働力となっている。クジラでは定時を超える作業については、時間延長分をアルバイト代で換算することにしていた。
・プログラマー(インターン) 0万円+交通費
・グラフィッカー(インターン)0万円+交通費
・プランナー(インターン) 0万円+交通費
・チェッカー(インターン) 0万円+交通費
どうだろうか。ざっくりと紹介してこれくらいの予算感である、この他にも人材派遣や、人材紹介を利用するといった方法もある。自分の給与と比べてみて、ウサインソフトのような乱暴な値段付けがされていないだろうか、よく考えてみてほしい。気をつけなくてはいけないのは「相場は60万円だけど俺の給与は30万円を切っている、ひどい!」という勘違いだ。私の知っている範囲で言えば給与の平均は25~35万である。人月単価と給与は違う。注意されたし。
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