2015年11月 代表取締役 富雄有希
代表取締役解任のご挨拶。
平素は架空の弊社「くじらソフト」をご愛顧賜り誠にありがとうございました。
あと1ヶ月で訪れるクリスマスにはたくさんのゲームソフトが発売されて、プレイステーション4も安くなり、買いたい人も売りたい人も大忙しのまさに師走がやってまいりますが、ゲーム開発自体はこのタイミングになると、もうだいぶ落ち着いております。
コンシューマーゲーム機でクリスマスにゲームソフトを売るためには、10月中に血と汗と涙の結晶であるゲームソフトをプラットフォーマー(※)である任天堂さんやSCEさんに規格に適合しているか、チェックをしてもらい
11月の初旬くらいに合格をもらって「開発」を完了している必要がございます。ここでできるのが「マスター版のROM」
合格してからすぐに「マスター版のROM」を元にDISCをプレス(※)してもらってパッケージやマニュアルを印刷したり、アッセンブル(※)して、シュリンク包装(※)をして製品を作るいわゆる「製造」の工程に入ります。これがだいたい1ヶ月位かかるので10月にマスターアップ、11月に製造、12月に販売、というのが順当な流れとなります。
ですので11月というのは、開発にとってはマスター版も提出が終わって、あとはクリスマス前のファミ通さんでの評価を楽しみにしながら代休を消化したり、バージョンアップ版の作成をしたり、次のお仕事のための準備や研究を始めたりと様々ですが、一番ゆっくりと時が流れて楽しい時かもしれません。
私は8月からすい臓を患いつつ入院を薬でだましだまし2ヶ月引っ張りながらなんとか11月まできたこともございまして、とりあえず2週間の入院を始めました。
今回はコンシューマ機で初の自社パブリッシングソフト「厨購・横浜ゼロノス」を開発、販売ということもあり、新参パブリッシャーとしては、ここからが本番で出来上がったゲームソフトを「売る」お仕事をいたします。いわゆるプロデューサーのお仕事の本番となってまいります。
小さいクジラソフトでは、「売る」こと「宣伝」することに関しては、誰がやっても未経験となるので、やや頼りないところはございますが信用のおける副社長にプロデューサーとして兼任してもらうことにいたしました。
しかしマスターアップ1週間目の今日、2015年の冬、これを入院中のベッドの上で書いている私はなぜか職を失っており、クジラソフトの社長が運送業だか不動産屋だかわからんおっさんになり、副社長が東京支社長という名前で嬉しそうにぶら下がっている状況に混乱しております。
私にもできたコンシューマー機でのゲーム作りとパッケ版の販売。そして会社経営とゲーム作りの信念、お金と労働、血と涙、会社の本音と社員へのウソ、年末発売の「厨購・横浜ゼロノス」裏話など、探しても見つからなかった情報をこのたった4年の激しかった仕事を思い出しながら書き連ねてつつ整理していこうと思います。
くじらソフトをご愛顧賜り誠にありがとうございました。心から感謝いたします。
飽きたら適当に最近やったゲームのことなどをつらつら書いていると思います。
くじらソフト代表取締役
※くじらソフトは架空の会社です
(※)プラットフォーマー・・ソフトを販売する基盤となる市場を提供してくれるメーカー、プレステ4を展開するSCEとか、3DSを展開する任天堂とか
(※)プレス・・・大量のCD-ROMを作るときは焼かない。プレスという後方でたいてい外国で大量生産する
(※)アッセンブル・・・箱を組み立てて中に説明書を入れたりする作業、おばちゃんたちがやってる
(※)シュリンク包装・・・最後にビニール包装を行う処理で機械がやってる
代表取締役解任のご挨拶。
平素は架空の弊社「くじらソフト」をご愛顧賜り誠にありがとうございました。
あと1ヶ月で訪れるクリスマスにはたくさんのゲームソフトが発売されて、プレイステーション4も安くなり、買いたい人も売りたい人も大忙しのまさに師走がやってまいりますが、ゲーム開発自体はこのタイミングになると、もうだいぶ落ち着いております。
コンシューマーゲーム機でクリスマスにゲームソフトを売るためには、10月中に血と汗と涙の結晶であるゲームソフトをプラットフォーマー(※)である任天堂さんやSCEさんに規格に適合しているか、チェックをしてもらい
11月の初旬くらいに合格をもらって「開発」を完了している必要がございます。ここでできるのが「マスター版のROM」
合格してからすぐに「マスター版のROM」を元にDISCをプレス(※)してもらってパッケージやマニュアルを印刷したり、アッセンブル(※)して、シュリンク包装(※)をして製品を作るいわゆる「製造」の工程に入ります。これがだいたい1ヶ月位かかるので10月にマスターアップ、11月に製造、12月に販売、というのが順当な流れとなります。
ですので11月というのは、開発にとってはマスター版も提出が終わって、あとはクリスマス前のファミ通さんでの評価を楽しみにしながら代休を消化したり、バージョンアップ版の作成をしたり、次のお仕事のための準備や研究を始めたりと様々ですが、一番ゆっくりと時が流れて楽しい時かもしれません。
私は8月からすい臓を患いつつ入院を薬でだましだまし2ヶ月引っ張りながらなんとか11月まできたこともございまして、とりあえず2週間の入院を始めました。
今回はコンシューマ機で初の自社パブリッシングソフト「厨購・横浜ゼロノス」を開発、販売ということもあり、新参パブリッシャーとしては、ここからが本番で出来上がったゲームソフトを「売る」お仕事をいたします。いわゆるプロデューサーのお仕事の本番となってまいります。
小さいクジラソフトでは、「売る」こと「宣伝」することに関しては、誰がやっても未経験となるので、やや頼りないところはございますが信用のおける副社長にプロデューサーとして兼任してもらうことにいたしました。
しかしマスターアップ1週間目の今日、2015年の冬、これを入院中のベッドの上で書いている私はなぜか職を失っており、クジラソフトの社長が運送業だか不動産屋だかわからんおっさんになり、副社長が東京支社長という名前で嬉しそうにぶら下がっている状況に混乱しております。
私にもできたコンシューマー機でのゲーム作りとパッケ版の販売。そして会社経営とゲーム作りの信念、お金と労働、血と涙、会社の本音と社員へのウソ、年末発売の「厨購・横浜ゼロノス」裏話など、探しても見つからなかった情報をこのたった4年の激しかった仕事を思い出しながら書き連ねてつつ整理していこうと思います。
くじらソフトをご愛顧賜り誠にありがとうございました。心から感謝いたします。
飽きたら適当に最近やったゲームのことなどをつらつら書いていると思います。
くじらソフト代表取締役
※くじらソフトは架空の会社です
(※)プラットフォーマー・・ソフトを販売する基盤となる市場を提供してくれるメーカー、プレステ4を展開するSCEとか、3DSを展開する任天堂とか
(※)プレス・・・大量のCD-ROMを作るときは焼かない。プレスという後方でたいてい外国で大量生産する
(※)アッセンブル・・・箱を組み立てて中に説明書を入れたりする作業、おばちゃんたちがやってる
(※)シュリンク包装・・・最後にビニール包装を行う処理で機械がやってる